【認知症予防】認知症予防には脳トレより筋トレ!

こんばんわ!

一週間が終わりました!長かったですね。

今週はなぜか、とても疲れました。なぜでしょう?

もうすっかり秋で天候も気持ちいので、しっかりと今週末に元気を取り戻したいところです!


今日は久々の論文和訳をやりたいと思います。

今レオの診療科で回っている(勉強しにきている)研修医の発表で使った内容です。

”Brain-Derived Neurotrophic Factor: A Key Molecule for Memory in the Healthy and the Pathological Brain”
”脳由来神経栄養因子: 健康または病的な脳の記憶のカギとなる物質”

Front Cell Neurosci. 2019; 13: 363

というものです。これはレビューなのでいろんな論文をまとめた論文なのですが、無茶苦茶長いです。なので基礎的なことを今日は紹介します。

脳由来神経栄養因子(Brain Derived Neurotrophic Factor, BDNF)は2001年の論文に出てから徐々に注目されるようになりました。

なんと神経の可塑性をコントロールしている物質なんです。

神経可塑性とは簡単に言えば元に戻ることなのですが、医学的には①壊れた神経が補填・回復していくこと、②記憶や学習時に神経細胞がお互いの連絡を強めることに使われます。

BDNFでいう神経可塑性は②のことなので、神経そのものがぐんぐん治っていくわけではないです。

でもすごくないですか?記憶力を増強する物質が実際に同定されたってことは、ホントにすごい。

暗記パンの材料:BDNF

そしてこのBDNFの発現は加齢や慢性ストレス(うつ傾向)、認知症などで減少し、運動や抗うつ薬、良質な環境(ラットやマウスの研究では)で増加することが知られています。

つまりBDNFを減らすようなことを避け、増やすことを積極的にやることが、記憶力の保持につながると考えていいのかもしれません。

マイナスな要素で加齢と認知症はどうにもならないですが、なるべくストレスのない日々を過ごしましょう。これも嫌な上司とかがいて難しいかもしれませんが、なるべくストレスからは遠ざかって生きるのがいいです。

プラスな要素を増やしましょう。抗うつ薬をガブガブ飲むことはできないし、そんなことしたら逆に精神疾患を発症してしまいそうです。また、良質な環境は日本に住んでいる限りある程度は保証されています。

となると我々がコントロールできるのは

「運動」

ということになります。

どれほどの運動がBDNFの発現に最適かということを研究した論文は見つかりませんでしたが、今日研修医君が発表してくれた論文では

「脳卒中後患者のリハビリで、通常の強度より30%強い不可で有酸素運動を行った場合、その直後に行ったリハビリによる回復が優位に早かった」

Linder, S. M., et al . American Journal of Occupational Therapy, 71

という結果がでています。

小さな研究で、対象人数も少なかったのでこの結論を妄信してはダメですが、なかなか期待の持てる結果じゃないでしょうか?

夏は終わって、気づいたらもう秋です!

この秋は運動の秋にして、認知症予防をしてみたらいかがでしょう?

To be continued