【モンスターペイシェント】医者の応召義務違反? 暴言・暴力を繰り返す患者なんて診たくない!

おはようございます!

朝から院内に長蛇の列ができています。

先ほど通路をあるいていたら、老マダムが

「道路は空いてるのに、ここに入ったらびっくり!」

と言っているのが聞こえました。

普段から働いている我々からしたら、通常の平日と比べてあまり変わらない気もしますが、やっぱりちょっと多いのかも知れません。

お盆中は開業医さんがお休みになるので、皆さん市中病院へなだれ込んでくるのでしょう。

そんな中、今朝同僚とエレベータ内でこんな話で盛り上がりました:

イクメンH先生:Pちゃんは外来が速いって評判だよ!さすがだね、すごいね!
美人女医P先生:いやぁ、前は遅かったんだけどね。
レオ:どうやったら早くできんの?
美人女医P先生:前遅かったせいでよく患者さんに怒られて、めっちゃ嫌な思いしていたから、そうならない一心でやってるだけだよ
イクメンH先生&レオ:「・・・・。」

Pちゃん、健気・・・かわいそうに・・・


患者さんからクレームを受けるのは日常茶飯事です。

サービス業ですし、人間対人間の付き合いですから、合う合わないはあります。

実際クソみたいな対応をする医師もいるし。

患者さんによっては
「待ち時間が長い!こんなに待たせて何してんだ!」とか
「私の話はまだ終わってないんですよ、なんでちゃんと聞いてくれないんですか?」とか

早く診ようと頑張ると、話を聞いていないと言われるし、必要以上にじっくり話を聞くと後の人への対応が遅れます。新患を見るときはじっくり診察しなければいけない時もあれば、外来で採血の数値だけを確認している場合は一瞬で終わります。

どこが悪いか尋ねたら、「人生のまとめ」から話してくる高齢者は、医療者の間では「あるある」です。

全員丁寧に診て、しかも早く外来を回すのは不可能ではないですが、かなり難しいです。

というか矛盾しています。

マクドナルドの回転数で、高級フレンチを提供しろと言っているのと同じです。

高級レストランでマクドナルドを提供してキレるならしょうがないけど・・・

ホントに健気なP先生がかわいそう・・・


上の例はよくあるクレームですが、序の口です。

中には医療者を罵るためだけに受診しているとしか思えないような人たちもいます。

いわゆるモンスターペイシェント(怪物患者)です。ホントにひどいもんです。

たとえば診療中に「胸の音聞かせてもらいますね」と言うと

「胸の音聞かせていただいてもよろしいですがだろ!日本語もできねぇのか」

とキレるような人もいます。

レオは外人なので、こういった人種差別的な要素でキレられます。部屋に入ってきた瞬間や自己紹介した瞬間に嫌な顔をされるのも分かっています。

また、P先生のような女医さんは、女性だからという理由でキレられます。かわいい女医さんほどその傾向が強い気がします。

なんとも理不尽なことです。


医師法には「応召義務」というものがあり、以下のように書かれています:

診療に従事する医師は、診察治療の求があつた場合には、正当な事由がなければ、これを 拒んではならない。

医師法(昭和23年法律第201号)(抄) 第19条

つまり患者が診察を求める限り、我々はそれを拒んではいけないという法律です。とらえ方によりますが、この応召義務がある限り、どんなモンスターも優しく診てあげないといけないのです・・・・

怒ると血圧上がるだと?!じゃあオレが怒らないように言葉遣いに気をつけろ!「治療させていただいてもよろしいですか」だろ!!!!

いや、果たしてそうなのでしょうか?

この応召義務に関して近年見直しがされております。

モンスターペイシェントが増えたから?というわけではなく、この問題は患者数にも関係してきて、医療費や医者の働き方改革につながっている話だからです。

応召義務があるから、たいした病気もないのに頻回受診して検査をすることにつながっていることは否定できません。それは医療者の負担を増やしているだけでなく、日本の医療費増加にもつながっています。

その副賞として、クレーマーへの対応も見直されているのです。

実はすでに過去にはいくつもの判例があり、理不尽なクレーマーの診察拒否は病院側の勝訴になっています。

平成27年9月28日東京地方裁判所判決(病院の精神科の事例)
平成28年9月28日東京地方裁判所判決(歯科医院の事例)
平成25年5月31日東京地方裁判所判決(大学病院整形外科の事例)
平成26年5月12日東京地方裁判所判決(整形外科の事例)
平成17年11月15日東京地方裁判所判決(自宅開業医の事例)

https://kigyobengo.com/media/useful/1419.html

一つ一つ詳細は異なりますが理不尽な患者への対応は別に拒否ってもいいんです。


念のため言っておきますが、どんなにクソな医師でも、本当に目の前の人が重篤な場合、診療を拒否する人はいないと断言できます。

我々も誇りをもって働いていますし、若いころから人を救うようにトレーニングされているので、本当にヤバい患者を目にした場合は体が勝手に動くようになっています。

そもそも重篤な疾患にかかってる人は、そんな争う元気がないので、あまりトラブルにはなりません。

大した病気でもない人の方が騒ぐ元気があるので、問題になります。そういうのが一番迷惑。我々も、他の患者さんにも。

なので皆さん、あまりP先生をいじめないでくださいね。

お盆は熱中症と交通事故に気を付けましょう!

To be continued